クリフ・アスネス氏、リチャード・ベンソン氏、ラモーナ・パーソード氏、ルパール・バンサリ氏、ニール・オサリバン氏(左から時計回りに)クリフ・アスネス氏、リチャード・ベンソン氏、ラモーナ・パーソード氏、ルパール・バンサリ氏、ニール・オサリバン氏 PHOTO ILLUSTRATION BY ALEXANDRA CITRIN-SAFADI/THE WALL STREET JOURNAL

 2023年の取引が始まってから数週間しかたっていないが、大崩れした昨年とは既に大きく様相が異なっている。

 2022年を通して低調だったグロース株は急上昇している。歴史的な値下がりを記録した債券の見通しも好転しつつある。暗号資産(仮想通貨)のビットコインでさえ上昇している。交換業者のFTXが破綻し、その余波が続いているというのに、だ。

 こうした相場の反転は、世界経済の先行きについて楽観論が再燃していることが背景にある。投資家は米国内外のインフレ率がピークアウトしたようだと受け止めている。米連邦準備制度理事会(FRB)が今週、利上げペースを再び緩めると期待する声は多い。中国による新型コロナウイルス関連規制の解除は多くのトレーダーにとって予想外の好材料で、今後の成長拡大を示唆するものとして歓迎されている。