2016年の発売以降、今でも多くの人に読まれ続けている『ありがとうの奇跡』。本書は、小林正観さんの40年間に及ぶ研究のなかで、いちばん伝えたかったことをまとめた「ベスト・メッセージ集」だ。あらゆる悩みを解決する「ありがとう」の秘訣が1冊にまとめられていて、読者からの大きな反響を呼んでいる。この連載では、本書のエッセンスの一部をお伝えしていく。
「ツイてる」と考えている人は、
一生、お金に困らないらしい
「銀座まるかん」の創設者、斎藤一人さんは、1994年以来、「全国高額納税者番付(長者番付)」の「総合10位以内」に連続でランクインし、2003年には、累計納税額で日本一(すべて事業所得によるもの)になっていると聞きました。
ずいぶん前になりますが、国道沿いの食堂で手にした雑誌に、斎藤一人さんの「インタビュー記事」が掲載されていました。
斎藤一人さんは、「自分はとってもツイている」と考える人物であり、たとえば、頭上から鉢植えが落っこちてきて足の甲を骨折しても「ツイている」と思えたタイプの人間なのだそうです。
骨折しているのに、なぜツイているのでしょう? 普通の人なら、「ツイてない」と思うところです。
斎藤一人さんは、こう考えるそうです。
「あと30センチずれていたら頭を直撃し、死んでいたかもしれない。だから足に落ちた自分はツイてる」
もし、朝、家を出るときに「下駄の鼻緒」が切れたとしたら「不吉だ」と思う人は多いでしょう。
けれど斎藤一人さんは「家を出る前だから、鼻緒をすげかえることも、靴に履き替えることもできるので、今、切れてよかった。ツイてる」と考えるそうです。
「そういうふうに自分は何でもツイてると考えるタイプなので、これからもきっとツイている」というのです。
この「考え方」は、松下幸之助さんと似ており、しかも2人とも日本で有数の経営者になっています。
お金に関する宇宙の法則とは?
私も、同じように考えるタイプです。どこにも勤めたことがなく、お給料をもらったことがないのに、一度も、お金に困ったことがありません。
私たちは、「幸運な時代」に命をもらっています。
なぜなら、松下幸之助さんが「ツイてる」と言いながら生きてきたこと、そして斎藤一人さんが「ツイてる」と言いながら生きてきたこと、その両方を同じ時代に知り、2人の「共通性」を見ることができるからです。
2人はともに、「幸せの本質」として、「不幸はない」という意味合いのことを言っています。いかなる状況でさえ「ツイている」「恵まれている」ととらえていました。
お金に執着があったわけではないけれど「ツイている」と感謝した結果として、標準的な人よりも裕福になっていたわけです。
2人の共通性の中に、お金に関する「宇宙の法則」があるようです。
そして誰であれ、その「法則」を使いこなせれば、生涯、お金に困らないのかもしれません。