1着3万円の高級パジャマが売れるワケ、安眠・疲労回復効果の実力とは写真提供:HLコーポレーション

睡眠負債という言葉が話題になり、睡眠不足大国の日本でも“眠り”への関心が高まっている。睡眠の質を高める方法として注目されているのが、パジャマだ。中には1着3万円と高価であるのにもかかわらず、発売約2年で3万枚を売り上げる高級パジャマもある。着るだけで安眠・疲労回復を叶える「リカバリーウエア」の最前線を取材した(松林健/5時から作家塾(R))

着るだけで安眠・疲労回復
リカバリーウエアがひそかな人気

 睡眠不足大国・日本。しかしベッドや枕を気にしても、寝間着にこだわる人は少なく、ジャージーやスエットで済ませてしまいがちだ。だが、パジャマを使わないのはもったいないかもしれない。パジャマは寝返りを打ちやすく、汗を吸う吸湿性に優れており、睡眠に最適だからだ。

 そんなパジャマの中でも、最近注目を集めているのは“リカバリーウエア”というジャンルだ。これは、着るだけで安眠や疲労回復を促す機能をつけた衣服のことで、睡眠の質を高めたい人にはうってつけだ。

 例えば、婦人服縫製大手の小島衣料の子会社、HLコーポレーションのパジャマは、1着2.5万~3万円という強気の価格設定にもかかわらず発売から2年で2万枚以上売れるほどの人気ぶりだという。