米マイクロソフトが人工知能(AI)の競争で最終的に勝つかどうかは分からない。だが、メディアをにぎわせることでは確実に勝利を収めている。マイクロソフトは7日、チャットボット(自動応答システム)「チャットGPT」の最新技術を検索エンジン「Bing(ビング)」とウェブブラウザー「Edge(エッジ)」に搭載すると発表した。こうした動きは、この対話型AIツールであるチャットGPTを検索体験に導入し、3カ月足らず前に突如として公開されて以降、集めている世間の注目を収益につなげたいマイクロソフトの取り組みを加速させるものだ。UBSの推計によると、チャットGPTのユーザー数はすでに1億人を突破した。UBSのアナリスト、ロイド・ウォルムズリー氏は、ユーザー数が1億人を突破するのに中国の北京字節跳動科技(バイトダンス)傘下の人気動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」がかかった時間はその3倍、米メタ・プラットフォームズ傘下の写真共有アプリ「インスタグラム」の場合は約10倍の時間を要したと指摘する。