中国は13日、2022年初め以降に米国の高高度気球が中国領空に10回余り飛来したと主張した。中国外務省の汪文斌報道官は同日の定例記者会見で、米国が他国の領空に許可なしに気球を飛ばしていると語った。今月、中国の偵察目的とみられる気球が米サウスカロライナ州沖で撃墜されてから、中国側がこうした主張をするのは初めて。汪氏は中国が米国の気球に責任を持って対処したと語ったが、対応方法を具体的には説明しなかった。米国については違法に行動したとしているが、どの国の法規にどのように違反したかには言及しなかった。国家安全保障会議(NSC)のエイドリアン・ワトソン報道官はこの日「米政府が中国で偵察気球を運用しているという主張は間違いだ」とし、中国は気球問題の影響を必死に抑えようとしているとの認識を示した。