欧州中央銀行(ECB)の理事会メンバーで、アイルランド中央銀行総裁を務めるガブリエル・マクルーフ氏は、ECBがインフレ抑制に向けて主要政策金利を3.5%超まで引き上げる可能性があり、年内は利下げに転じることはないとの見方を示した。マクルーフ氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、金利が「3.5%より高くなることはあり得る」とし、「インフレ率を目標まで低下させるため、強力な行動をとる可能性も排除しない」と述べた。マクルーフ氏の発言は、今年は米連邦準備制度理事会(FRB)とECBの政策の乖離(かいり)が広がることを示唆している。欧州ではインフレの根強さが目立つほか、ロシアによるウクライナ侵攻の影響に対しても経済が底堅さを示している。
ECB、金利3.5%超へ引き上げも=アイルランド中銀総裁
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