【ベルリン】欧州中央銀行(ECB)の理事会メンバーで、アイルランド中央銀行総裁を務めるガブリエル・マクルーフ氏は、ECBがインフレ抑制に向けて主要政策金利を3.5%超まで引き上げる可能性があり、年内は利下げに転じることはないとの見方を示した。  マクルーフ氏はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とのインタビューで、金利が「3.5%より高くなることはあり得る」とし、「インフレ率を目標まで低下させるため、強力な行動をとる可能性も排除しない」と述べた。  マクルーフ氏の発言は、今年は米連邦準備制度理事会(FRB)とECBの政策の乖離(かいり)が広がることを示唆している。