仏高級ブランドのルイヴィトンが、音楽プロデューサーでストリートウエアの起業家でもあるファレル・ウィリアムス氏(49)を、メンズ部門の次期アーティスティックディレクターに起用する方向で交渉中だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。ウィリアムス氏が起用されれば、2021年11月に急逝したバージル・アブロー氏の後任となる。アブロー氏はルイヴィトンで同職に抜てきされた初のアフリカ系米国人。ウィリアムス氏が就任すれば、アフリカ系米国人として2人目のアーティスティック・ディレクターが誕生する。ウィリアムス氏は、90年代後半にヒップホップデュオ「ザ・ネプチューンズ」の一人として脚光を浴びた。近年では、オーディション番組「ザ・ボイス」の審査員や映画「シング2」で声優を務めた。オスカーに2度ノミネートされ、グラミー賞を13回受賞。数々のナンバーワンシングルを生み出すなど、すでに名声を確立している。