電気自動車(EV)や電動トラックはハッカーの次の遊び場になるのだろうか。サイバーセキュリティー専門家の中には車が猛スピードで道路脇に突っ込んだり、発火したりするような不穏なシナリオを描き、警鐘を鳴らしている人もいる。EVに搭載されているチップやソフトウエアは、電池やモーターのほか、車速設定装置やブレーキ装置などあらゆるものを制御している。またEVはほぼ毎日充電器につながれ、充電ネットワークやインターネットを介して情報をやり取りする。さらにEVのメーカーやディーラー、携帯電話や住宅のWi-Fiネットワーク、所有者の電話アプリなどと無線で通信している。今後数年間に何百万台ものEVが路上を走るとみられ、膨大なコンピューティング能力と無数のオンライン接続が組み合わさることで、デジタル反逆者に魅力的なチャンスを提供する、とサイバーセキュリティーの専門家は言う。