3~4月は、異動や転勤、子どもの進学などで、自分や家族を取り巻く環境が大きく変わる時期。周辺環境の変化に合わせて、身の回りのモノもスッキリと片づけたいものです。このタイミングで、日々なんとなく家に溜め込んでしまいがちな「紙」の整理にチャレンジしてみてはいかがですか?
本稿では、「救世主のような本」「リアルに人生変わった」と読者から絶賛の声が寄せられている、片づけアドバイザー・石阪京子さんの最新刊『人生が変わる 紙片づけ!』の内容をベースに、「片づけられない人」がやりがちな“今すぐやめるべきNG行為”を解説します。(構成/根本隼)

【今すぐやめて】部屋がすぐ散らかる「片づけられない人」に共通する“NGなクセ”とは?Photo:Adobe Stock

年度末は「片づけ」に適したタイミング

「大掃除と言えば年末にやるもの」というイメージがありますが、実際は家族で遊んだり、実家に帰省したりして何かと忙しく、「大掃除をする時間がなかった」という方が多いのではないでしょうか? そんな場合は、年度末の片づけがオススメです。

 3~4月は、人事異動や転勤、子どもの進級・進学・就職など、自分や家族に大きな変化が訪れる時期です。そのため、身の回りのモノを整理して心機一転するのに、実は絶好のタイミングなのです。

 しかし、いざ片づけようとする時に、意外に困るのが「紙の処理」。1枚1枚は薄っぺらいのに、こまめに捨てずに溜め込むと、山のように積み重なって家のスペースを占領してしまうからです。

 そこで、以下では、『人生が変わる 紙片づけ!』より一部を抜粋・編集して、つい放置しがちな「郵便物」の整理法を解説します。

「片づけられない人」のNGなクセ=郵便物を開けずに放置

 銀行などの金融機関から「重要なお知らせ」と書かれた封筒がよく届きますよね。一見、お金に関わる大事な紙にも見えます。そのような「捨てていいのか判断に迷う紙」が届いた時に、最初にするべきことは何だと思いますか?

 答えは、「封を開ける」こと。これ、当たり前のようですが、意外にできていないです。封も開けず「重要って書いてあるから」と、そのまましまいこんでしまう方がいらっしゃいます。

 でも、中身を把握せずに保管しても意味がありません。もしそれが本当に大事な紙で、いざ必要となった時に、それがどの紙なのかわかっていなければ使えません。封を開けずにしまいこむことは、家に無いも同然です。

 中身を見ると、内容変更のお知らせや、新しい保険への勧誘など、ただの「お知らせ」であることが多いと思います。「お知らせ」は一読すればもう要らないので、即捨てられます。

保険加入時の書類もほとんど捨てられる

 新しく保険に入った場合は、大事そうな紙が届きます。丸々一式残しておられる方が多いのですが、保険関係で必要な紙は「証券」だけです。実は、約款も要りません。

 加入した保険会社のホームページを見てみてください。何々保険の約款というデータがあると思います。あることを確認できれば、紙として自分が持っておく必要はありません。結局、要るのは、保険証券だけです

「重要」とか「永久保存版」と書いてあってもそれは、相手側の価値観です。それがあなたに必要だとは限りません。だから、まずは自分の頭で考えるんです。

(本稿は、『人生が変わる 紙片づけ!』より一部を抜粋・編集したものです)