ベンチャーキャピタル(VC)の資金調達額が、2022年10-12月期に9年ぶりの低水準となった。ハイテク新興企業を悩ませてきたマクロ経済の重圧が、スタートアップ業界を下支えする投資家にも影響を与え始めている。VC企業は10-12月期に206億ドル(約2兆7660億円)の新規資金を集めた。調査会社プレキンのデータによれば、これは前年同期より65%少なく、10-12月期としては2013年以来の低水準だ。7-9月期との比較では半分未満となり、09年以降で初めて、7-9月期から10-12月期の間に資金調達額が減少したことになる。ファンドに出資するリミテッドパートナーは、10-12月期に226本のVCファンドに投資した。これは10-12月期として12年以来の少なさだった(プレキンのデータ)。ハイテク企業の株価がピークをつけた21年10-12月期の620本と対照的だ。
ベンチャーキャピタルに異変、資金調達が大幅減
ハイテク新興企業を襲った資金難、VCを支える投資会社にも遅れて到来
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