米新興企業オープンAIの開発したチャットボット(自動応答システム)「チャットGPT」に使用される人工知能(AI)技術が、従来のチャットボットを魅力的な情報源に変身させ、カスタマーサービスに変革を起こす可能性があると、企業は期待を寄せている。
ただ多くの企業幹部は、オープンAIの大規模言語モデル「GPT-3.5」をベースに微調整を加えたチャットGPT――さらには旧モデルの「GPT-3」――の限界を考慮し、注意深く事を進めていると語る。
オープンAIが昨年11月に公開したチャットGPTは、さまざまな質問に対し、滑らかな口調で情報を満載した答えを返すことが瞬く間に話題となり、一般の人々やビジネスリーダー、投資家の想像力をかき立てた。マイクロソフトは2019年にオープンAIへの支援を始め、今月23日には追加で数十億ドル規模の投資を行うと発表した。