米国やユーロ圏、英国で2月に企業活動が上向き、世界経済を下支えした。ウクライナ戦争が2年目に突入する中、底力を示す格好となった。  S&Pグローバルが21日発表した製造業・サービス業PMI(購買担当者指数)では、原材料・部品コストの上昇率が2020年秋以来の低さになったと企業が報告するなど、供給問題が改善したことも示された。ただ、賃金上昇圧力は高止まりした。  欧米経済が力強さを取り戻し、2023年に世界的な景気後退(リセッション)に陥らずに済みそうな兆候が最近増えており、今回のPMIもそれに続いた。