ウクライナで戦争を開始してから約1年がたっても、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の姿勢は変わっていない。「和平」を説く西側諸国の政治家たちが同氏の21日の演説を聴いていたことを願う。プーチン氏は戦闘の継続のみを誓い、こうした状況の責任は欧米にあると非難した。彼の選択は、欧米には二者択一しかないことを意味する。ウクライナの勝利のため同国に兵器を供与するか、あるいはウクライナを見捨て、その影響を何十年にもわたり受け入れるかだ。ロシア軍が昨年2月24日、国境を越えてウクライナに侵攻して以来、プーチン氏の野望がほぼ変わっていないことは注目に値する。開戦後の早い段階で首都キーウ(キエフ)を占領する作戦に失敗して屈辱を味わったが、同氏はそれでも、ウクライナ東部を攻撃するために体勢を立て直した。ロシア軍は現在、新たな攻撃を開始し、バフムトでウクライナ人を苦しめている。