米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官は26日、ロシアがここ1年にわたりウクライナ領土の掌握や維持に苦戦していることを受け、中国の習近平国家主席は中国軍が2020年代に台湾侵攻で成果を上げられるかについて疑念を募らせているだろうと述べた。米CBSに出演したバーンズ氏は、「われわれの判断としては、(中国の)習主席や軍指導部は現時点で侵略を達成できるかについて、少なくとも疑問を抱えていると思う」と発言。ウクライナでロシアのウラジーミル・プーチン大統領が経験していることを目にし、こうした疑問はさらに高まっているだろうと続けた。バーンズ氏は、米政府が中国による台湾侵攻の脅威を深刻に受け止めていると述べた。米情報当局や国防当局の関係者らは、習氏が2027年までには侵略の準備を整えようとしているとみているが、バーンズ氏はこれについて、確定したものではないとしている。
中国、台湾侵攻能力に疑念募らせている可能性=CIA長官
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