「好き」という言葉はどう伝えたらいい?

 もう少しイメージを膨らませていただくために、このまま「好き」を例に考えてみましょう。

 相手に合わせて好きを表現する言葉はいくつあるでしょうか。正確に数えていくとかなりの数があると思いますが、私がパッと思いついたのは次の言葉です。

・好き
・大好き
・かわいい
・愛おしい
・愛している
・惚れている

 少し見てみただけで、気持ちを表す言葉は想いの強さによって変わってくることに気が付きます。

 少しパターンを変えて「辛い」はどうでしょうか。

・辛い
・ちょっと辛い
・おいしい辛さ(旨辛)
・むちゃくちゃ辛い
・食べられない辛さ
・口から火を噴きそうな辛さ
・汗が噴き出して止まらない辛さ
・身体が燃えてくるような辛さ

 など、こちらも同じ辛いでもかなり差があるように思います。

 このように同じような意味の表現でも多くの言葉があり、自分の思っていることや感じたことを正確に伝えるには「好き」や「辛い」では足りないことがあるかもしれません。自分の思っていることを正確に伝えるために使う「言葉」にはこだわりを持ちましょう。それがコミュニケーションを最も簡単にする方法です。