今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、「年収が低い会社ランキング2022【平均年齢30代前半】」を作成しました。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が100人未満の企業は除外しています。対象期間は、2021年4月期~22年3月期。

 早速、ランキングを確認していきましょう。

1位は警備業の共栄セキュリティサービス
2位は建設設計の一寸房

 最初にお伝えしたいのは、従業員の平均年齢が低い(若い)会社は、年収が低くなりやすいということ。年功序列を背景に、年齢が高くなるほど年収も高くなる傾向があるためです。今回のランキングは従業員の平均年齢が30代前半と低く、単体の従業員数が100人以上とある程度大きな企業であることに留意してください。

 1位になったのは、警備業の共栄セキュリティサービス。交通誘導警備で創業した企業で、平均年収は336.4万円、従業員数は626人で平均年齢は33.8歳です。要人のボディーガードや、各種イベント(近いところでは東京オリンピック・パラリンピックなど)の人的警備を行っています。本社は東京都千代田区、子会社の道都警備を含めると、北は北海道から西は北陸・近畿地方までをカバーしています。

 2位は札幌に本社がある一寸房(いっすんぼう)で、平均年収は342.9万円、従業員数は155人、平均年齢は32.3歳。建設設計を主に行う企業で、意匠設計・構造設計・施工・CG作成の各分野をカバーし、VR、ARなどのデジタル技術にも積極的に対応しています。