先週、米国の地銀2行が経営破綻したことをきっかけに、金融不安がより広範囲に及ぶとの懸念が広がったことを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げサイクルは終了したと予想する投資家が増えている。CMEグループがまとめたデータによると、金利先物市場の投資家は、FRBが3月21~22日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送る確率を60%とみており、14日の30%から上昇した。実際にそうなれば、政策金利は4.50~4.75%に据え置かれることになる。FRBは過去1年間に開催した8回のFOMCで毎回利上げした。40年ぶりの高水準に達したインフレ率を抑えるため、1980年代初頭以来の急激なペースで利上げしている。