米ファースト・リパブリック・バンクの経営陣は、地銀の財務状態を巡る懸念から同行株が急落する前の2カ月間で大量の保有株を売却していた。  政府の資料によれば、ファースト・リパブリックの最高リスク責任者は3月6日に持ち株を売却した。その2日後、シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻を巡る衝撃が市場に走り、銀行株が軒並み売られた。中でもファースト・リパブリック株は大きく値下がりした。  この資料はファースト・リパブリック経営陣が数カ月にわたり自社株の売却を続けていたことを示している。ジェームズ・ハーバート会長は年初来で450万ドル(約6億円)分を売却した。