米マイクロソフトのアシスタント「Clippy(クリッピー)」は目覚ましい昇進を遂げた。今やマイクロソフトはクリッピーが不安定にならないようにする必要がある。サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)が指揮するマイクロソフトは16日、同社の業務用ソフトウエア「オフィス」の一連のツールに、チャットボット(自動会話プログラム)「チャットGPT」に使われる人工知能(AI)技術を統合する計画を明らかにした。AI導入は「コパイロット(Copilot=副操縦士)」と呼ばれる新しいインターフェースの形をとり、ワードで文書を作成したり、パワーポイントでプレゼンテーション資料を作ったり、エクセルのスプレッドシートで分析したり、さらにはアウトルックを通じてメールに返信したりもできる。マイクロソフトがかつて「オフィス」製品で展開していたクリッピー(擬人化されたペーパークリップのキャラクター)と呼ばれる仮想アシスタントよりも実質的にはるかに強力なツールだ。