中東地域で米国の影響力が低下する中、サウジアラビアは中国との商業・安全保障上の関係を強化している。サウジアラビア国営通信は29日、サウジ政府が上海協力機構(SCO)への部分加盟を了承したと報じた。政治・安全保障の地域協力組織であるSCOには、中国、ロシア、インドが加盟しており、イランも最近正式加盟した。5月には外相会議が予定されている。アナリストによると、今回の動きは、サウジと近隣のペルシャ湾諸国が従来の西側同盟国以外にも外交的パートナーシップを拡大しようとする幅広い取り組みの一環だ。中東地域では、米国が数十年にわたって支配的な影響力を行使してきたが、同国は台頭する中国や好戦的なロシアに一層焦点を当てている。
サウジ、中国との商業・安保関係深化 米の影響力低下
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