中国政府は米国との半導体競争で初めて本格的な反撃に出た。それが米半導体業界に大きな痛手を及ぼしたとはとても言いがたいが、代わりになる存在が欧州やアジアにいる米ハイテク企業は、中国で損な役回りを演じる場面が増えそうだ。中国は3月31日、米メモリー半導体大手マイクロン・テクノロジーに対するサイバーセキュリティー上の調査を開始したことを明らかにした。米国は2022年9月に中国に半導体輸出規制を課していたが、中国がついに報復に動いたとの懸念が広がった。調査の焦点や行方は不明だが、マイクロン株はこの日4.4%下落した。
半導体マイクロン、米中対立の巻き添えに
マイクロンは2つの理由で中国の格好の標的になった
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