先週、ケビン・マッカーシー米下院議長と台湾の蔡英文総統がカリフォルニア州で会談した際、中国政府は台湾海峡に複数の巡視船を派遣することで不快感を表明した。中国当局は、この巡視船が臨検(船舶検査)を行う可能性があると説明した。中国はこうした臨検を利用して、通商上重要なこの航路を封鎖することができる。友好諸国の海軍は、台湾海軍への支持を示すべきだ。各国政府は、船舶が代替ルートを使って運航できるよう、海運業界のために早期警戒システムを構築する必要がある。中国国営の日刊紙チャイナ・デーリーは4月6日、「高性能巡視船『海巡06』の率いる船団が、3日間にわたる特別作戦の2日目となる同日、台湾海峡の中央部でパトロール任務を続けた」と報じた。この船団は、蔡氏がマッカーシー氏と会談する数時間前に現場に到着しており、中国政府は、同海峡を通過する貨物船に対する臨検を行う可能性があると明言した。
【寄稿】中国、台湾を威嚇するため商船を標的に
中国「臨検」船団の派遣は、台湾海峡封鎖の第一歩となる可能性
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