ロシアのセルゲイ・リャプコフ外務次官は13日、スパイ罪で起訴されたウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者(31)を囚人交換の対象とする可能性について、ロシアの裁判所が判決を下した後であれば検討することもあり得ると述べた。リャプコフ氏はロシア国営タス通信に対し「誰かを交換するという話は、裁判所が具体的に特定の罪状について判決を下した後に検討することが可能になり得る」と述べた。リャプコフ氏は、スパイ行為をしたとして有罪判決を受け禁錮16年の刑に服している元米海兵隊員のポール・ウィーラン氏についても言及。もしゲルシコビッチ氏とウィーラン氏を囚人交換の対象に含める交渉が行われるとすれば、米ロが過去にこうした交渉で利用したのと同様のルートを使うことになるとの見通しを示した。こうした交渉では第三国が関与する必要はないとも述べた。