コロラド州アラモサ高校のアンドリュー・ラビエ校長は昨秋、校長室に在室していた。そのとき、銃を抜いた警察官がドアを叩いて学校に駆け込み、銃撃犯が教室に押し入って10人が倒れているという緊急通報があったと叫んだ。心臓をドキドキさせながら、ラビエ校長は学校のインターホンに駆け寄った。同氏は「皆さん、ロックダウン(封鎖)に入ってください。ロックダウンです」と言い、教師たちに対し、訓練した通りにドアに鍵を掛け、照明を落とし、窓やドアから離れて床で生徒たちと身を寄せ合うよう促した。しかしこの騒ぎはすべて、いたずら電話によるものだった。銃撃犯に関する通報を電子メールやショートメッセージで受け取った親たちは不安を抱いて、600人の生徒が通うコロラド州アラモサのこの高校に押し寄せた。職員と生徒が静かに身を潜める中、警察官たちがキャンパス中を点検し、安全を宣言するまで約1時間かかった。
「学校で銃乱射事件」 発生偽る緊急電話が急増
ニセ通報「スワッティング攻撃」は州を越えて広がり、恐怖といら立ちを引き起こす
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