イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」の司令官が、イスラエルに対する新たな攻撃を展開する目的で、中東全域で親イラン武装勢力の結集に動いている。イランとイスラエルの間で続く「影の戦争」が新たな段階に差し掛かっており、先行き不透明感が強まっている。コッズ部隊のエスマイル・ガーニ司令官は最近、中東各地の武装組織の指導者らと秘密裏に会合を重ねてきた。事情に詳しい複数の関係者が語った。シリアとイラクで活動する組織も含まれるという。関係者によると、ガーニ氏は先週、レバノンの首都ベイルートのイラン大使館でハマス、ヒズボラ、「パレスチナ・イスラミック・ジハード」(PIJ)の指導者と会談した。同じ頃、レバノン南部の武装組織がイスラエルに向け激しいロケット弾攻撃を行った。これほど大規模な攻撃は、2006年のヒズボラとイスラエルの武力衝突以来だった。