世界のエリートたちがかつて人口過剰を心配していたのを覚えているだろうか。日本に伝えてほしい。日本の総務省は先週、2022年10月1日時点で同国の人口が前年比55万6000人減の1億2495万人となり、12年連続で減少したと発表した。死者数が出生数を上回る「自然減」は16年連続で、減少幅は73万1000人と過去最大だった。東京都以外の46道府県すべてで人口が減少した。各国が安定した人口を維持するためには、1人の女性が生涯に産む子どもの推計人数を示す合計特殊出生率が2.1以上であることが必要だ。日本の合計特殊出生率は1.34で、米国は1.64だ。日本の50歳の女性のうち27%は生児出産の経験が一度もなく、この割合は先進国の中で最も高い。フィンランドが20.7%でこれに続く。