投資の世界ではアマチュアがプロを上回る成績を上げることが可能で、またそうあるべき数少ない生活領域の一つだ。ここ数年、人気株を追ってプロより優れた成果を上げようとした個人投資家は勘違いしている。むしろプロとは全く違った考え方をするべきだ。多くの研究によれば、ファンドマネジャーは個人投資家にはない不利な条件を背負っている。そのせいで、アマチュアに対してプロが持つ明確な強み――非常に多くの経験と専門知識、高性能のコンピューター、膨大な量のデータに瞬時にアクセス可能なこと、1秒間に何千回もの取引をする能力など――は薄れている。新たな研究を見てみよう。7800を超える米株式投資信託が1991年から2020年までに上げたリターンに注目し、S&P500種指数に連動する上場投資信託(ETF)や米株市場全体のリターンと比較した。比較は上記30年間の範囲で、1カ月、1年、10年、個別ファンドの運用期間の単位でそれぞれ行った。