米アップルは17日、高利回り預金口座の提供を開始した。利用できるのはアップルのクレジットカード「アップルカード」のユーザーで、年利は4.15%。米金融大手ゴールドマン・サックスとの提携を通じて口座を開発した。最低預金額は設定されておらず、預金は米連邦預金保険公社(FDIC)の保護対象となる。残高の上限は25万ドル(3360万円)。口座の預金を直接使うことはできず、当座預金口座か送金サービスの「アップルキャッシュ」を経由する必要がある。コロンビア大学のイーミン・マー助教授(金融)は、米シリコンバレー銀行の経営破綻を受けて銀行の安定性への懸念が強まっているとした上で、アップルのブランド認知度に加え、新口座の高利回りは特に新規顧客にとって魅力的に映る可能性があると述べた。