輸送株や小型株などの景気動向に敏感な銘柄が、市場全体に後れを取っている。リセッション(景気後退)の可能性に対する投資家の懸念の高まりを反映した形だ。航空会社、鉄道会社、トラック運送業など大手20社で構成されるダウ輸送株20種平均のパフォーマンスは2月上旬以降、ダウ工業株30種平均を約6.9ポイント下回っている。鉄道大手ノーフォーク・サザン、アメリカン航空グループ、トラック輸送大手JBハント・トランスポート・サービシズの株価は同時期に8.5%以上下落した。小型株は、より大型の銘柄に比べてリスクが高く、景気動向の変化に敏感に反応すると認識されることが多く、年初に上昇した後、ここ数週間は勢いを失っている。S&P小型株600指数は今年に入り0.5%高にとどまり、S&P500種指数の7.6%高に後れを取っている。