ロケットの打ち上げにはいつも目を見張るものがあるが、20日に行われた米スペースXの無人飛行試験で、同社が言うところの「予定外の急速な分解」が起こった際にはとりわけそうだった。ロケットブースターの「スーパーヘビー」に宇宙船「スターシップ」を搭載して初めて行われた試験だったが、「予定外の急速な分解」とは上空で激しい炎に包まれたことを指している。打ち上げからおよそ3分後、ロケットは不吉な回転を始めた。ライブ放送で同社の担当者は「もう分離していいはずだ」と言った。「明らかに、これは想定通りの状況ではないように見える」。この業界の遠回しな表現に慣れなくてはだめだ。この穏やかなコメントは、機体全体が上空で爆発する少し前のものだ。
【社説】スペースXの失敗は成功のもと
スターシップは上空で爆発したが、それが進歩を生み出す
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