性犯罪で有罪判決を受けた米富豪の故ジェフリー・エプスタイン元被告と米JPモルガン・チェースの関係は、JPモルガンが認める以上に根深かったことが関係者の話で分かった。元被告の口座閉鎖を決めてからも、何年も関係を継続していたという。元被告がまだJPモルガンの顧客だった2011年と13年に、ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)の側近、メアリー・エルドーズ氏は米ニューヨーク市マンハッタンにある元被告のタウンハウスを2度訪れたと関係者は語る。エルドーズ氏は元被告と何十通もの電子メールのやりとりを行い、JPモルガンが立ち上げを検討していた慈善基金を巡る手数料を分け合うことを議論していたという。JPモルガンの超富裕層向け米プライベートバンクの責任者だったジョン・ダフィー氏は、13年4月に元被告のタウンハウスを訪れて会談したと関係者は述べている。このプライベートバンクはその1カ月後、元被告の不自然な取引を巡りコンプライアンス(法令順守)担当者から度重なる警告を受けていたにもかかわらず、元被告が融資を受けられる手続きの更新を行った。
JPモルガン、エプスタイン元被告の口座閉鎖後も関係継続=関係者
有料会員限定
あなたにおすすめ