グレッグ・フラスカさん(46)は昨年10月以来アップルのアカウントから閉め出されており、再び入れるようにするためなら何でもするつもりだ。アップルには、フロリダ州からカリフォルニア州にある同社本社を訪れて自分の身元を直接証明することや、アカウントを取り戻すために1万ドル(約135万円)の小切手を切ることを申し出た。そのアカウントには、娘たちの8年分の写真の唯一のコピーが保存されている。こうなったのは全て、フラスカさんの「iPhone 14 Pro(アイフォーン14プロ)」をシカゴのバーで盗んだ犯人たちが、フラスカさんの銀行口座から現金を引き出すことと、盗んだスマホをリモートで追跡できないようにすることを狙っていたためだ。彼らはパスコードを使用してフラスカさんのアップルIDのパスワードを変更した。また、「復旧キー」と呼ばれる、アップルの見つけにくいセキュリティー設定も有効にした。そうすることで、フラスカさんのアカウントに誰も侵入できないようロックをかけた。