ホワイトハウスは、ジョー・バイデン大統領が再選を目指して今週、正式に出馬表明するとの情報をこっそり流している。ただ世論調査によると、民主党支持者でさえ大半は同氏が出馬しないことを望んでいる。米国民はバイデン氏が認めようとしない事実を理解している。明らかに衰えている80代の人物に大統領職をさらに4年間任せることは、歴史的に重大な過ちになりかねないということだ。大統領執務室にたどり着くために50年の努力を重ねた後、そこを立ち去るのが難しいことは間違いない。週末に帰宅する際に大統領専用ヘリコプター「マリーン・ワン」に乗れば、全米鉄道旅客公社(アムトラック)の列車より早く到着できる。権力を行使する機会は人を酔わせるものであり、それは1期目に同氏を急激に進歩的な方向に向かわせた顧問たちにも当てはまる。彼らは自分たちの望むところならどこへでもバイデン氏が先導してくれることを知っている。