会計事務所大手アーンスト・アンド・ヤング(EY)は会社分割を断念したが、幹部陣は分割への取り組みを継続する構えを示していた。だが複数の関係者や社内のウェブキャストによると、少なくとも数年は取り組みが復活しないもようだ。EYをけん引する米国・英国部門の幹部陣は、監査事業とコンサルティング事業の分離に向けた1年半にわたる取り組み「プロジェクト・エベレスト」がもたらした打撃の修復に努めている。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認したウェブキャストの録音によると、EY米州の税務トップを務めるケビン・フリン氏は「エベレストについての私のメッセージは、それが過去のものだということだ」とし、「過去を振り返ることに時間を使わないようにしよう」と語った。また、分割計画が流れた今、この取り組みによって混乱した税務部門を落ち着かせる必要があるとの認識を示した。