ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の親会社、ダウ・ジョーンズの代理を務める弁護団は2日、表現の自由に関する国連特別報告者に対し、WSJのエバン・ゲルシコビッチ記者の即時解放を求める緊急アピールをロシアに出すよう要請した。弁護団はアイリーン・カーン国連特別報告者に宛てた書簡で、ロシアによるゲルシコビッチ記者拘束に対する「最も強い表現による拒絶」を伝えるよう訴えた。ロシア連邦保安局(FSB)は3月29日、取材のためエカテリンブルクを訪れていたゲルシコビッチ記者をスパイ容疑で拘束。WSJと米国は容疑を断固否定している。米政府はゲルシコビッチ記者が不当に拘束されたと認定し、即時解放を要求している。拘束時に記者はロシア外務省からジャーナリストとして働く許可を得ていた。