2日の米株式相場は急落し、ダウ工業株30種平均は350ドルを超える下げとなった。経済が危険な局面を迎える中で、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加利上げを決定するとの警戒が広がった。痛みは景気動向に敏感な資産全般に広がり、地銀株、原油、低格付け債券が軒並み売り込まれた。ダウの終値は前日比367.17ドル(1.08%)安の3万3684.53ドル。S&P500種指数は48.29ポイント(1.16%)安の4119.58、ナスダック総合指数は132.09ポイント(1.08%)安の1万2080.51で引けた。地銀ファースト・リパブリック銀行が預金流出を食い止められず、規制当局の管理下に置かれたことから、銀行セクターの健全性に対する懸念が高まった。前日にはJPモルガン・チェースによる救済買収が決まり、市場はいったん落ち着いたものの、一連の経緯を消化する中でセンチメントが再び悪化した。