空売りで知られる米投資会社ヒンデンブルグ・リサーチが、物言う株主(アクティビスト)カール・アイカーン氏の上場持ち株会社に次の照準を定めている。2日午前に公表した報告書で、アイカーン・エンタープライゼズは過大評価されており、保有資産の評価額の一部がつり上げられていると追及した。不正行為や経営能力の欠如を突き、企業幹部を標的にしてきたヒンデンブルグの創業者ネイサン・アンダーソン氏とアイカーン氏の二人が、真っ向から対決することになる。アイカーン氏は現時点で、コメントの要請に応じていない。ヒンデンブルグによると、アイカーン・エンタープライゼズは同業に比べて、相当なプレミアム水準で取引されている。同社の時価総額(1日終値時点)は180億ドル(約2兆4600億円)だ。