少女への虐待や性的人身取引に関与したとして起訴され、拘置所で死亡した米実業家で富豪のジェフリー・エプスタイン元被告は、ローレンス・サマーズ元財務長官や映画監督のウディ・アレン氏ら多くの著名人と、これまで知られていた以上に深く関わっていた。エプスタイン元被告のスケジュールや電子メールから分かった。サマーズ氏は妻が立ち上げようとしていた詩のオンラインプロジェクトに提供するため100万ドル(約1億3400万円)を必要としていた。元米財務長官でハーバード大学学長も務めたサマーズ氏が頼ったのが、エプスタイン元被告だった。「ちょっとした慈善活動について助言が欲しい。もし私がリサのために100万ドルを調達すれば私の人生はさらに良いものになるだろう」。サマーズ氏は2014年4月、元被告宛ての電子メールに、妻でハーバード大学教授のエリサ・ニュー氏に言及しつつこう記していた。「(プロジェクトは)pbsのシリーズになるだろう。教員の研修用にもなる。何かアイデアはあるか」