米実業家イーロン・マスク氏は10年以上前から人工知能(AI)の開発を進めようとしてきたが、ライバルやかつての同志に出し抜かれる結果になっている。しかし今、オープンAIの成功を受け、その取り組みを強化している。オープンAIはマスク氏が共同創設し、権力闘争の末に去ることを余儀なくされた組織だ。同氏は何年も前から、下手なAIを開発すれば人類に壊滅的な影響を及ぼすことになりかねないと警鐘を鳴らしてきた。昨年11月にオープンAIのチャットボット(自動会話プログラム)「ChatGPT(チャットGPT)」がセンセーションを巻き起こして以来、マスク氏はチャットGPTが道徳的に妥当な答えを出すよう訓練されていると非難し、人間がコントロールできないほどAIが力を持つようになりかねないと警告した。
マスク氏のAI開発、挫折と再挑戦
10年以上前から挑み、ライバルやかつての同志に出し抜かれたが、新たなスタートアップを設立
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