米著名コラムニストのE・ジーン・キャロルさんがドナルド・トランプ前大統領に強姦されたとして損害賠償を求めていた裁判で、ニューヨーク連邦地裁の陪審は9日、性的暴行と名誉毀損(きそん)を認め、トランプ氏に500万ドル(約6億8000万円)の支払いを命じる評決を下した。陪審は2週間にわたる裁判で、トランプ氏がキャロルさんを強姦したとの判断は下さなかったものの、1996年ごろにマンハッタンのデパートの試着室で性的暴行を加えた可能性は高いと判断した。また、トランプ氏が疑惑を否定する発言の中でキャロルさんの名誉を毀損したとも判断した。キャロルさんは強姦被害を2019年に初めて公にしていた。トランプ氏はこの他にも、16年の大統領選前にポルノ女優に支払った口止め料を巡りニューヨーク州で刑事訴追されている。さらに、20年の大統領選後にジョージア州当局に圧力をかけた疑いや、連邦議会襲撃事件が発生した21年1月6日の行動、フロリダ州にある邸宅マールアラーゴでの機密情報の扱いなどを巡っても捜査を受けている。
トランプ氏に6億8000万円の賠償命令、性的暴行・名誉毀損で 米陪審
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