ロサンゼルス在住のベンジャミン・サミュエルズさん(31)は金利上昇に魅力を感じ、いざという時のための資金を昨年から米国債投資に振り向け始めた。だが世界で最も安全な借り手とされる米政府が債務不履行(デフォルト)に陥るまで残り2週間という状況に追い込まれるとは予想していなかった。サイバーセキュリティー関連の監査の仕事をするサミュエルズさんは、償還元本を自動的に米国債に再投資するように設定していたが、先週財務省のウェブサイトにログインし、その設定を解除した。連邦議会とジョー・バイデン大統領が政府の債務上限を引き上げ、史上初のデフォルトを回避するための期限は迫っている。サミュエルズさんはこの状況に動揺し、現金の保有を増やしている。
米債務上限「Xデー」迫る 個人投資家に焦り
有料会員限定
あなたにおすすめ