米IBMとグーグルは、シカゴ大学と東京大学の量子コンピューティング研究に1億5000万ドル(約200億円)を提供する。日米は、この分野で急成長を遂げる中国に対する優位性の維持に努めている。両国のパートナーシップは国家安全保障と経済成長に影響を及ぼす科学研究を巡り、米国と日本や西欧諸国など同盟国の陣営と、中国との分断が進んでいることを示す一例だ。ラーム・エマニュエル駐日米国大使は「基礎研究で同盟国をさらに頼りにする必要がある」と語った。IBMは量子ビット(キュービット)を10万個搭載する量子コンピューターの構築を目指す東大とシカゴ大学の取り組みに1億ドルを拠出する。同社は昨年11月に433量子ビットのプロセッサーを披露している。