ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は17日、米政府がウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のエバン・ゲルシコビッチ記者と米海兵隊の退役軍人ポール・ウィーラン氏の釈放を求めてロシア政府に定期的に電話をかけていたことを明らかにした。米国務省は二人の拘束を「不当な拘束」と正式認定している。ラブロフ外相はロシアの極右テレビ局とのインタビューで、両国の閣僚レベルの接触は行われていないとしつつ、ウラジーミル・プーチン大統領の外交政策アドバイザーを務めるユーリ・ウシャコフ氏が、米政府からロシアで拘束中の二人を巡り複数回電話を受けたと述べた。ウシャコフ氏は駐米ロシア大使を務めた経験があり、米政府関係者からはロシア指導者とのパイプ役とみなされている。