今月に入り、ドローン4機がウクライナから約300マイル(約480キロ)離れたロシアの製油所を攻撃した。その後程なく、今度は反対側に当たるベラルーシ国境近くのロシア領内にある燃料貯蔵庫を別のドローンが爆撃した。これはウクライナ軍による「攻め前の攻め」だ。ウクライナはここにきて、ロシアが戦場で必要とする弾薬など軍装備品の保管庫に照準を合わせ、ピンポイントで攻撃を仕掛けている。計画している大規模な反攻作戦を控え、できる限りロシア軍を弱体化する狙いがある。ウクライナ指導部は「春の反攻」に着手する前に、西側から提供される武器の到着を待ちたいと話している。新たに訓練を受けた部隊が西側供与の戦車や装甲戦闘車、砲弾を装備して主導する今回の作戦は、夏にかけて実施される公算が大きくなっている。