ゲームとソーシャルメディアの巨大企業である中国テンセントホールディングスは2022年、新型コロナウイルスと規制当局の強烈なワンツーパンチを食らった。だが今では、立ち直る兆しが鮮明となっている。テンセントが17日発表した23年1-3月期(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比11%増加し、S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスがまとめたアナリスト予想を上回った。2桁の増収率を記録したのは21年以降で初めて。22年通期売上高は、中国の厳格なコロナ封じ込め策とインターネット業界への締めつけによる打撃で、前年比1%増にとどまった。23年1-3月期は営業利益も前年同期比9%増となり、アナリスト予想とほぼ一致した。