米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニー傘下のスポーツ専門局ESPNが、向こう数年にサブスクリプション(定額課金)型のストリーミングサービスを開始するため準備を進めている。ケーブルテレビ(CATV)など有料テレビを解約した視聴者に対して直接配信することが可能になり、同社のみならず、テレビ業界全体にも大きな影響が出そうだ。内情に詳しい関係筋が明らかにした。ESPNとディズニーの幹部らは長年、ESPNはいずれ独立したストリーミングサービスになることが不可避との考えを示してきた。CATV離れが加速する中で、移行に向けた準備がここにきて加速しているという。同社はサービス開始の明確な日程は定めていない。関係筋によると、ESPNはストリーミング開始後もテレビへの番組提供を続ける意向だ。それでもCATVプロバイダーには多大な影響が及ぶとみられている。ケーブル視聴契約でESPNは対象コンテンツの目玉の一つであるためだ。プロバイダーは料金を支払ってESPNを提供しており、新たなESPNのストリーミングサービスと競合することにもなる。