中国のファストファッション小売り大手、シーイン(SHEIN)が早ければ今月中にインドに再進出する予定だ。成長著しいインドの消費者市場を取り込むと同時に、中国を軸としてきたサプライチェーン(供給網)の多様化を図るため、インドの小売り大手と提携する。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者によると、インド政府はシーインと、同国の複合企業リライアンス・インダストリーズ(RIL)傘下の小売り大手リライアンス・リテールとの業務提携を承認した。リライアンス・リテールはインド国内で1万5000以上の店舗を展開し、食料品や衣料品をはじめ幅広い商品を販売している。関係者によると、シーインは中東輸出向けの生産拠点をインドに建設する計画も立てている。