米小売り大手ウォルマートのショッピングカートはレジに向かう商品であふれているが、同社はその勢いを維持できるだろうか。ウォルマートの2-4月期(第1四半期、4月28日まで)決算は、米国内の既存店売上高が前年同期比7.4%増加し、同社見通しの4.5~5%増を上回った。18日午前の決算説明会では、新型コロナウイルス流行中に手厚くなった食料補助と税還付こそ減少したものの、公的年金の生活費調整の拡大により、その影響の一部が補われたとした。電話説明会の後、ウォルマート株は2.3%高で取引される場面もあった。印象的なのは、ウォルマートUSの電子商取引の伸びが前年同期比27%と、市場予想の16%を大きく上回った点だ。オンライン販売の利益率は低い傾向があるが、ウォルマートの連結営業利益(会員制量販スーパーの「サムズクラブ」と海外事業含む)は前年同期比17.3%増と、売上高の2倍超のペースで伸びた。
ウォルマート、物価高背景にシェア拡大 維持が鍵
より高所得で若い年代の買い物客にアピール
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