中国の電子商取引大手アリババグループは、同国の消費回復の不透明感と激化する競争に引き続き苦しんでいる。だが投資家はあえて看過する可能性が高い。少なくとも当面注目される点は、アリババの野心的な事業再編計画にある。予定通りに実行されれば、将来的に同グループの時価総額を膨れ上がらせる可能性がある。18日の決算発表に合わせてさらに詳細な計画が示されたことで、そうした結果に対する投資家の賭けが勢いづくかもしれない。アリババが発表した2023年1-3月期(第4四半期)決算で、売上高は前年同期比2%増となった。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのアナリスト予想とはほぼ一致したものの、投資家を鼓舞するような数字ではなかった。
アリババ株、成長よりスピンオフ狙い
本業の不調に関係なく、株価は強含みかも
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