米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は19日、銀行システムで緊張が生じていることから、FRBが米経済にブレーキをかけるために政策金利をそれほど高水準に引き上げる必要はないかもしれないとの見解を示した。パウエル氏は、FRBが金融・信用市場の混乱に対処するため緊急融資ツールを用いる一方、インフレ退治に政策金利を軸とする金融政策ツールを割り当てるという、分離原則について語った。FRBは3月、米中堅銀行2行の破綻を受け、銀行システムの緊張緩和のため広範な緊急融資制度を迅速に実施。一方、3月会合で追加利上げに踏み切ると共に、3行目の破綻直後の5月会合でもインフレ抑制を優先して政策金利を引き上げた。
銀行ストレス、金利決定に影響の可能性=FRB議長
有料会員限定
あなたにおすすめ